私の英語勉強法①-きっかけ編


 

客員教授を務める早稲田大学ビジネススクールでは、2006年以来、毎年留学生約30名に対して、英語で管理会計(Managerial Accounting)を指導しています。

そんな話をすると時折、

 

「どこで英語を勉強したんですか?」

「帰国子女なんですか?」

 

と聞かれます。

そんなときに私のわかりやすい答えは決まってこれ。

 

「大学2年生の20歳の時に、はじめて飛行機に乗ってアメリカに行った、純ドメスティックな人間なんです。」

 

もちろん受験英語はひと通りやってはきましたが、残念ながら私の親戚縁者には少なくとも、海外の「カ」の字も感じさせる人は1人もおりません。

そんな境遇でも、英語を話したいという情熱と努力、そしてちょっとしたセンスがあれば、英語は十分習得できるはず。

私の英語学習法が、少しでも参考になればと思い、全6回のシリーズでこのBLOGで少し書いてみようと思います。

 

正直言えば、20代の学生のための、「時間はあるけどお金はない」、といった人間の学習法です。

一般の社会人の方には、時間とお金の機会コストを考えながら、参考になるところを取捨選択していただくのが良いでしょう。

 

第1回は、「私の英語勉強法①-きっかけ編」です。英語の学習になんといってももっとも大切なのは、英語が話せるようになりたい。自分が好きなことを、外国人と一緒に勉強したり、議論したりしたい、という強い願望を持つことだと思います。

 

何でもそうでしょうが、強い願望が無ければ、それを成就することは決してできないでしょう。逆に強い願望があれば、どんな苦難もGOALに向かって楽しく送ることができるはず。

私の場合は、その20歳のときの最初に乗った飛行機で向かったアメリカ1人旅がきっかけでした。

 

今から思えば結構怖いことをしていたなーと思うのですが(30年前の寂れたロサンゼルスダウンタウンの夜の一人歩きなど)、「知らぬが仏」とはこのことか、今となっては、どれもが良い思い出です。無理をしたからこその、かけがえのない出会いも数多くありました。

 

そんな経験の中から、「いつかアメリカに必ず留学する。アメリカ人と一緒に、英語ではない何かを、英語を使って勉強する」という強い願望につながったのです。

 

最近の若い人は海外にあまり行かない、行きたがらないと聞きます。統計的にどこまで真実なのかは分かりせんが、年齢を問わず必ず海外には行くべき。無理をしてでも行くべきだと、自らの経験から思います。小難しい理屈より何より、せっかく生まれてきたのだから、いろんなものを見てみたい、という純粋なあこがれでよいのではないでしょうか。

そこで遭遇する数多くの感動や困難は自身の血や肉となり、いつか訪れる逆境にも強く打ち克つ礎となっていくはずです。

 

さて、こうして英語を習得したいと思ったものの、そこはお金のない学生。

とても英会話スクールの年会費数十万円などの支払い能力はありません。

かつ、これは私の美学ですが、英語は日本で勉強するもの。

しかも、言わば単なる言語なのだから、できるだけお金を使わないで学ぶもの、というのがあります。身の回りに英語の教材や外国人はあふれているのです。

 

特に現代では、無料で見ることのできる英語字幕の付いたweb上の動画、インバウンド効果によって、どこもかしこも外国人だらけと、私の学生時代に比べてもとても恵まれた環境にあると思います。それを活用できないようでは、海外に行っても積極的に議論することは難しいのでは?と考えるわけです。

 

アメリカは、アメリカ人と一緒に英語を使って自分の学びたい分野(私の場合はそれがビジネスでした)を学ぶ場所、という強いこだわりがありました。これは理屈ではないのですね、感覚としてそう信じている訳です。

 

そこでお金のない学生がいかに効果的、効率的に、日本で英語を学ぶのか・・・。

それがスタートする訳です。

今後5回にわたって、

 

私の英語勉強法②-発音編

私の英語勉強法③-文法編

私の英語勉強法④-会話編

私の英語勉強法⑤-読書編

私の英語勉強法⑥-ヒアリング編

 

と進めていきます。1つでも参考になる学び方があれば、ぜひ実践してみてください!

 


著者

大津 広一

株式会社オオツ・インターナショナル代表
米国公認会計士、経営コンサルタント

早稲田大学大学院ビジネススクール客員教授
多摩大学大学院ビジネススクール客員教授
慶應義塾大学理工学部管理工学科非常勤講師