Impairment Loss(減損損失)|会計プロフェッショナルの英単語100


減損損失:Impairment Loss(英語)

 

減損は、固定資産の市場価値や収益力の大幅な低下によって、投資額の回収が見込めなくなった場合に発生する損失処理です。建物、機械装置、土地などの有形固定資産や、ソフトウェア、のれん、特許権などの無形固定資産、さらには長期保有する投資有価証券などにも適用されます。減損損失額は、固定資産の帳簿上の価額から、回収可能価額(Recoverable amount)を差し引いた値です。回収可能価額は、正味売却価額(Net realizable value)、または使用価値(Value in use)です。減損損失を戻し入れる事象が発生した場合には、日本や米国ではできませんが、IFRSではのれんを除いて強制されます。

日本の会計基準では、特別損失として計上されるのが一般的です。海外の会計基準には特別損益の項目は原則存在しないので、営業費用の一部として計上するのが通常です。

 

 

◆ 関連用語

 

語順を変えて、Loss on impairmentと表現することもあります。

Impairmentの動詞形、Impairには、「~を悪くする」という意味があります。例:His vision was impaired by alcohol(彼の視力はアルコールによって損なわれていた)。

 

 

◆ 他の単語と組み合わせると

 

Overstated 【形】過大評価されている


Record impairment loss for all overstated assets.

▶  簿価が過大評価されている資産のすべてに、減損損失を計上しましょう。

 

Restore 【動】戻す


If you are keeping an impaired asset, continue depreciating it using the new book value, but do not restore its value under any circumstances.

▶  減損損失を計上した資産を保有継続する場合は、新しい簿価で減価償却を引き続き行いますが、どのような事情があっても元の簿価に戻してはいけません。

[便利なイディオム]do not ~ under any circumstances ▶いかなる場合においても~してはならない

 

Nonrecurring charge 【名】経常外費用・非反復的費用

Recoverable amount 【名】回収可能価額

Carrying amount 【名】簿価


Impairment loss is a nonrecurring charge for assets with a recoverable amount below carrying amount.

▶  減損損失は、簿価より回収可能価額が低い資産に対する非経常的な費用です。

 

Impairment test 【名】減損テスト

Reasonableness 【名】合理性


Impairment testing should be started early to allow enough time for searching impairment indicators, assessing cash flows, determining appropriate discount rates and testing reasonableness of assumptions.

▶  減損テストは、減損兆候の調査、キャッシュフローの評価、適切な割引率の決定や仮定の合理性テストなどの作業に十分な時間を用意できるよう、早めに開始したほうがよいでしょう。

 

 

◆ 世界の一流企業はこう語る

Management’s judgments regarding the existence of impairment indicators are based on market conditions and operational performance, such as operating income and cash flows.

(出所:Wal-Mart Stores, Inc., Form 10-K, 2013)

▶  経営陣による減損兆候の存在の判断は、市場環境と、営業利益やキャッシュフローといった業績動向に基づいて行われます。

 

 

(大津広一・我妻ゆみ著「会計プロフェッショナルの英単語100」ダイヤモンド社より)

(イラストグラフィックデザイン:我妻志保
Illustrated graphic design:Shiho Wagatsuma)

 

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著者

大津 広一

株式会社オオツ・インターナショナル代表
米国公認会計士、経営コンサルタント

早稲田大学大学院ビジネススクール客員教授
多摩大学大学院ビジネススクール客員教授
慶應義塾大学理工学部管理工学科非常勤講師